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学生の愚痴をクラウドという学生があくまで中立の立場で聞く… そんな低クオリティブログ。
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あんまりの表現力の無さにがっかりしているうち。
がんばろー


8

僕と空海は細い裏道を通っていった。
参国は小説を借りると「・・・お幸せに」っとぐったりして言ってから帰っていった。家にかは分からないが、じいちゃんと同じ場所でないことを願おう。
とにかく裏道に入ってから10分が経過しようとしたところで、裏道を抜けた。
「ここだよ。」
そこにあったのは
「え?ここ?」
一階建ての一軒家だった。
おかしい。確かに空海は「基地みたいな」とは言ったが
「どうみても一軒家だ・・・。」
基地と言う男のロマン的なものが崩れ落ちた。
「入って入って。」
といって空海が開けている戸は
「それ、車庫の戸・・・だよね。」
「見た目はね。中は立派な玄関だ、よっと。」
まず見えたのは
「やっぱり車庫じゃん!!車あるし!!」
車、しかも五人乗りのごく一般家庭の車。
だけど空海はさらりと無視して、車庫の隅っこの壁に携帯電話みたいなのをかざした。
するとガコンガコンガコンと金属音が連続し、壁に見事な空間が広がっていた。
空海が中へ入り、僕もそれに続く。
そして僕らが入っている空間は、下降を始めた。
だが、下降は一瞬。すぐに空間にまた穴が開いた。そこにあったのは
「一般の家の玄関!?しかもさっきのボロ家とは想像もつかないくらいきれいなフローリング!?」
異様に輝いてる一般の家の玄関だった。
「どちらさまー?て、キオじゃんか!後、後ろに彼氏約一名。」
部屋から二十台半ばあたりの女性が出てきて、いきなりとんでもない発言をかましてくれた。
「へ!?ぼ、僕!?」
「ちょ!ナヨ!なに言ってるの!!」
空海と僕はうろたえるが
「冗談冗談。それが例の7番でしょ。」
「うん。だから一応全員に来たって伝えといて。」
「りょーかい」
女性は陽気な声を出しながら空海のと同じ携帯電話みたいなのを出してを出して、
「あーあー全員に報告する。7番が来たから茶の用意して集まるように。」
そういってポケットに携帯電話みたいなのをしまう。
「お茶はいらないでしょ。お茶は。」
「いや、いりますよ。お客さんのお出迎えなんてこんな感じでしょう。」
「あの、僕にそんな出迎えしてもらわなくても・・・。」
「そろそろかね。じゃ、ついてきて。」
あっさりスルーされた。
「・・・なんで僕の周りには無視する人が多いんだ?」
そうつぶやいたが女性も空海もこの言葉に耳をかそうとはしなかった。

9
そうやって女性に連れて行かれると、
「・・・なんか戸がいっぱいあるのは、僕が見ている幻覚ですか?」
そう。どれだけ歩いても廊下には扉しかない。
「あー違うよわと、これらはダミー」
「ダミー?」
おうむ返しに空海に聞くと
「うん。いつ襲われるか分からない身でダミーは必衰。あ、うかつに入らないでね。君はまだ証持ってないから死ぬよ。」
と、女性は言った。
「はぁ・・・。」
「まぁようするにトラップだよ。」
そうやって話してるうちに一つの扉の前に着いた。
「ここだよ。」
女性は戸を開けて
「どーんとかましなさい!!」
といって僕のシャツの首を持って部屋に放り投げた。
「うわああああぁぁぁ!?」
人間を片手でほうるなんて、とんでもない筋力だ。
「ナヨ、客人をそんな乱暴に扱わないよ。」
とても落ち着いた男の人の声が聞こえた。
「だって新人はどーんと出さなきゃ。つまんないでしょうに!」
いや、それは間違ってると思いますと思いつつ落ち着いた人のほうを向いたら
「・・・」
絶句。理由は言うまでもなく、
「こんにちは、和灯君。僕がギアループ1番、そしてギアループのリーダー・・・ってところかな。」
かっこいいからである。すらっとした体、その割りにしっかりしてそうな腕、顔立ちはどういう言葉を使えば表現できるのかってくらいに整っている。髪は紅色、右目の近くに少しだけオレンジが混ざっている。
「だめじゃん藍入、自分の名前と独身ってこと伝えなきゃ。」
女性がニヤニヤしながら言う。
「そうだった。名前は藍入寒居っていうんだ。藍入って呼んでくれ。・・・まぁ一応独身の身だ。」
「えぇ!?そんなかっこいいのに独身!?」
今度は叫んでしまった。
そしたら藍入が顔を赤くして
「いや、何で!?僕ってかっこ悪いんだよ!?何でみんなそうやってからかうの!?」
頭をぶんぶん振っていた。
「ああ、あれはいつものことだから気にしないで。あと私も名乗るの忘れてたね。」
そういって女性は胸を張って
「私の名前は内頭亜頼並。ギアループ二番。愛称は『ナヨ』。よろしくね。ほら!みんな自己紹介しなよ!!」
そうナヨが言った瞬間
ドゴン!!と大きな音がした。そして、それが開いた戸に自分の頭がぶち当たったのに気付いたのは、倒れた後だった。
「すまない!遅れた!!・・・て、なぜゆえ新入りは床に寝ているのだ!?」
なんか昔の人を連想させる言葉で心配された。
「あのさ、いい加減自分でやったこと自覚しなよ。」
ナヨが腹を抱えて笑いをこらえている。
「拙者のせいでござるか。すまない新入り。」
素直に謝ってくれました。
ナヨにひじ打ちされると
「あ、拙者アイデルス・ザリオン、イギリス出身だと思われる。番号は三番で愛称は『アイ』だ。」
そうアイがいったら、落ち着いた藍入が
「そういえばナッキは?」
といった。誰だよナッキって。
「いや、ナッキならここに・・・。」
ナヨが自分の背中を指している。
「人見知りだから仕方ない・・・かな?」
顔を見せたナッキと呼ばれる少女はきれいな顔立ちの子供だった。
「・・・」
ナッキはこちらに一礼してから高速離脱していった。
「・・・」「・・・」
知り合いと初対面の人、どちらにも沈黙が走った。それほど速かったのだ。
「あれがナッキね。番号は五番。」
ナヨの補足。
「そして重度の人見知り。」
藍入の蛇足
「あんなのだけど仲良くしてやりたい気持ちはみんな一緒なんでござるが・・・。」
「まぁ、仲良くしてあげてね。わと。」
「そういえば新入り君の名前は?」
「ちょっとまって」
なんかいやな予感がする。自己紹介される時点でおかしいと思うけど・・・。
「まさか、僕はもうあなたたちの仲間として・・・。」
「みんな認識しちゃってると思うよ。」
さらりと空海から返答が来た。
「ま、まじですかあああぁぁぁー!!」
僕は絶句した。
そして
裏路地から大量の猫が表通りに流れ込んだのは、また別の話である。

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